~AI時代の面接官の役割とは?~
What is the impact of AI technology on job interview?

こんにちは(^^)
接客コミュニケーション コンサルタントの岩村良恵です。

今日は行政機関にて「面接技法研修」を行って参りました。
普段、エアラインの就職面接対策を担当する私ですが
今回、面接官側の皆さまに研修することで
沢山の気づきをいただきました。

そして帰り道、
面接ビジネスを手掛ける友人との対話の中で
今後は「AI面接官」が主流となってくる

という衝撃の情報を得て
改めて考えることが沢山ありました!!

今日はそんなお話をしたいと思います。

そもそも面接とは・・・

採用試験のプロセスの中で
とても重視される面接。

最近はコロナ禍の影響でリアル面接は少数派ですが
それでも顔を合わせて対話することで人となりを判断する
このプロセスが省略されることはまずありません。


ちなみに、

私が以前働いていたエアライン業界では
最低でも3回、多い時は4~5回の面接を経て
ようやく内定に辿り着ける、という会社もありました。

面接そのものは今も昔も重視されていますが
その手法に、最近変化が起きています。

以前は、

・優秀かどうか
・人柄が社風や職場の雰囲気に合うか
・志望動機や将来の展望に納得できるか
・熱意があるか

などを確認する作業だったのではないでしょうか。

受験者がいかにその会社や組織に魅力を感じ
そこで自分の能力や資質を活かし貢献できるか
そんなことを熱く語れる人
内定を手に入れていたように思います。

でも、今はちょっと違う。

なぜかというと、それだけでは
採用後に問題が起きるからなのです。

つまり、

能力やスキル、熱意を買われて採用された方が
いざ、仕事の現場に身を置いてみると、

「こんなはずではなかった・・・」

「自分はこの仕事には合わないと思う・・・」

「遣り甲斐を感じられない・・・」


など、いわゆる “ミスマッチ” を感じて
転職を考える人が後を絶たないというのが
昨今の採用担当者様のお悩みです。


ところで、

私の学生時代は

「面接の達人」(略してメンタツ)

という本が面接突破のバイブルでした。

でも、今や面接攻略のための知識は
インターネット上に星の数ほど出回っています。

受験者はいくらでも

「面接官ウケする受け答え」

を準備することができる時代です。

先日、メンタリストDaigoさんのYoutubeチャンネルで
面接攻略の動画を拝見しましたが、
それはもうすごかったです。

・面接官の共感ポイントを抑える!
・面接官のインスタを予習して、趣味や関心ジャンルを確認すべし。
 その上でできるだけ面接官にフィットした話題を持っていく!

など、面接の常識を逆手に取った
心理的見地からのアドバイスを語っていらっしゃり
びっくりしました!

つまり、今は誰でも、これらのツールを利用して

「面接を科学する」

ことができるのです。

だからこそ、「準備」だけでは太刀打ちできない
本来の「その人らしさ」をいかにして探るか。

面接官側も考える必要が出てきている
のではないでしょうか?

実行動こそがその人を語る

「コンピテンシー面接」

という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

コンピテンシー(competency)とは、

「ある職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性」

と定義されています。

言い換えると、

「その人の持つ能力を発揮する力

とも言えるのではないかと思います。

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いくら高学歴でも、成績が優秀でも、
実務においてその能力を発揮するには
ほかにも様々な特性が必要、ということでしょう。

例えば、

どんなに語彙力や思考力が長けていて
人を納得させるような論理展開ができても

実際にクレームを言っている目の前の相手を説得する場合
理詰めで語ってはかえって反発心をあおるだけ💦

その前段階として

コミュニケーション力
(相手の気分を害さないような表現ができるか)

共感力
(相手の要望を真摯に聴いて理解を示せるか)

分析力
(相手の言動や過去事例から真意を読み解けるか)

など、
いわゆる測定可能なチカラが求められます。


そんな要素を測るためには

「受験者が何を考えているか」

以上に

「受験者が過去に何をしてきたか

を重視する。

それも、順風満帆なときではなくて
苦労したり、工夫したりして困難を克服した経験を
細かく、具体的に聴いていく。

そんな 「深堀りスキル」

今の面接官には求められているのです。

そう言えばその昔、
ヨーロッパのエアラインを受験したとき、
最終面接でこの深堀りを経験しました。

“What is the most difficult experience in your life?”
(あなたの人生で最も困難だった出来事は何ですか?)

“How do you handle a co-worker you feel uncomfortable to work with?”
(あなたは一緒に働きづらい同僚にどのように接しますか?)

“What kind of passenger is the most challenging for you?”
(あなたにとって難しいお客様とは?)

など、過去のネガティブな経験について
とことん掘り下げられました💦
少しでも曖昧な回答をすると、

“Why do you think so?”
(なぜそう思うのですか?)
“Could you give me an example?”
(例えば?)

と、どんどん深堀りされてしまうので
胡麻化すことも、軽く受け流すこともできません(^▽^;)

でも、さんざん掘り下げることで、
自分を十分に理解してもらった上で採用いただけると
仕事し始めてからの ”ミスマッチ”も起こりにくかった
ように感じています(^^)

これから面接官をされる方々には、ぜひとも
口下手な受験者や
プレゼンテーションの苦手な受験者の
隠れた個性や人柄を
しっかりと掘り下げて見つけていただけたらな~
と改めて思いました。

人を採用する

ほんとうに難しくて大変な作業だと思います。
でも、根底にあるのは、

「この人と一緒に働きたい!」
「こんな人が仲間になってくれたら嬉しい!」
「この人の成長に関わっていきたい!」

という気持ちなのではないかと思います。

今は面接官のAI化が加速しているのだとか。

大手飲食店チェーンの吉野家さんや松屋さん
などはもうすでに、アルバイトの面接に
AI面接官を導入されています。

すごい世界になってきました!

でも、だからこそ、

人間である面接官の役割って一体なんだろう?
改めて考える必要がありそうですね!

What is the interviewer who is in step with the times like?



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