~CAは笑顔のアスリート~
Flight attendant is a facial athlete.
こんにちは。
接客コミュニケーション コンサルタントの岩村良恵です。
今日は、笑顔について改めてお話したいと思います。
マスク越しでも伝わる笑顔とは?
11年前、フライトアテンダントを退職しました。
24歳から39歳までの間に4つの航空会社で約12年
世界中の空を飛び回りました🛫
アメリカ、イギリス、フィンランド、オランダ
とさまざまなお国の飛行機の中で働き
33万人以上の世界中の方々と接してきました。
そんな中、一番鍛えられたこと。
それは紛れもなく 「表情の持久力」 です。
今、私がたくさんの方にお伝えしている
/
三日月スマイル🌙
\
マスク越しで顔が半分隠れていても
お客様に笑顔を伝えるには
目が笑っていること
これが大鉄則(^^)
でも正直言うと、そんなことはCA時代には
あまりにも、あまりにも当たり前すぎて
考えてみたこともありませんでした。
そんな私に、
はじめて「目で笑う」ことの大切さ
そして難しさを教えてくださったのは
2年前、研修で伺った企業様で出会った
受講者の男性でした。
笑顔が許されない職業もある
実はこの研修の前に、人事担当者の方から
「電話の問い合わせ対応が横柄すぎる新人のせいで
クレームが絶えず困っている」
との事前連をいただいていました。
いったいどんな方なのかな~、と
若干ドキドキ、内心ワクワクしておりました。
(座右の銘:違いにこそ、学びがある!)
そして研修当日、セミナールームに現れたAさん。
正直、一目ですぐ「この人だ!」とわかりました(^^;)
驚くほどの仏頂面💦
驚くほどの威圧感💦
そして、驚くほど礼儀正しさ✨
初めて会うタイプ💕
きっと、ただモノではありません。
話を聞いてみると、Aさんは元警察官。
40年という長い月日を交通取締役として
勤め上げて来られたAさんは、ひたすら
「違反を許さないことで、社会を守る」
そんな任務に人生をささげて来られた方です。
そんなAさんが定年退職後、
第二の人生を歩むための職業に選んだのが
コールセンターのオペレーターのお仕事。
ご本人いわく、
「仕事で笑うことなんて一切なかった」
とのことでした。
笑顔を振りまくことを生業としていた(言い過ぎ?)
私には衝撃的な一言でした。
「そうか、世の中には笑うことが許されない仕事もあるんだ」
そんなことを目の当たりにして、
色々と考えさせられました。
笑顔の難しさ そして価値
その日は 接遇マナー研修。
初めて会った相手に好印象を与えるには?
というテーマで進める中、
【笑顔のワーク】というものがあり💦
「まずは口角を上げましょう!」
普通なら誰もが難なくクリアする口元スマイル。
でも、Aさんにとっては至難の業。
「できません・・・」
そういうAさんに、一生懸命に笑顔を作るコツを
お伝えしました。
時間はかかりましたが、ようやく口元は合格に。
そしてお次は目元。
「本当に伝わる笑顔は目元まで」
と伝えるのですが、こればっかりは
研修を終える頃になってもAさんだけが
なかなかできませんでした。
「岩村さん、、、笑うって、辛いですね」
そんなことを言われて、とても複雑な気持ちになり
私は改めて
「笑顔って何だろう?」
と考えさせられました。
考えて、考えて、考えて。
夜も眠れないほど考えて。
そして至った結論。それは
接客業は目の前の人をハッピーにする仕事
ということです。
そして私は、それを伝えているんだと
その時はじめて確信しました。
仏頂面で接客されるより
優しい笑顔で接客される方が
リラックスできるし、シンプルに気持ちよいものですね。
キャビンアテンダントはきっと
そんなことを無意識のうちに知っていて
1万メートル上空で
それを体現している人の集団なんだと思います(^^)
だから私は、キャビンアテンダントの皆さんを
笑顔のアスリート
と命名したい!!(勝手に!)
だって、プライベートでちょっとくらい辛くても
ちょっとばかし疲れていても、寝不足でも、
お客様を目の前にすれば
一瞬で笑顔にスイッチできる瞬発力は短距離ランナー。
そして
12時間を超えるロングフライトでも
ずっと笑顔をキープする持久力は長距離ランナー。
そして、ときには
お客様を喜ばせるために
楽しい会話のキャッチボールをし
お怒りの言葉を誠意をもってレシーブし
はたまた、気難しいお客様へも勇敢にアタック!
立派なアスリートじゃあ、ありませんか?
そんなわけで、私の笑顔の由来をお話しました(^^)
今日も笑顔でがんばるぞ~!!
Smile will bring you a happiness.