~自分の常識を疑ってみる~
It’s worth doubting our common sense.
自分の常識は他人の非常識?!
こんにちは。
接客コミュニケーション コンサルタントの岩村良恵です。
今日は接客する上で大切な価値観について
お話したいと思います。
「自分が嫌なことは人にもするな。
自分が嬉しいことは人にもしてあげなさい。」
と幼い頃から親に言われて育ちました。
そんな方って多いのではないでしょうか?
でも、本当にそうなのか??
特に後者の
「自分が嬉しい=他人も嬉しいに違いない!」
ここをはき違えると、せっかくの行為が
「ありがた迷惑」になる場合も💦
(もちろん、そういうマインドは大切です!)
私がそんなことを考えるに至った
印象に残る出来事があります。
それはCA時代、ある夏のフライト。
関西空港からグアムへ向かう機内で
ある男性のお客様から、
「水ください」
と言われました。
外は38度越えの猛暑。若かった私は条件反射的に
「冷たいお水」をご用意しました。
氷をたっぷり入れて。
そうしたら、、、
そのお客様に烈火のごとく怒鳴られたのです💦
(今、思ってもあそこまで怒らなくても…と思いますが)
「誰が冷たい水言うたんや!氷入れろなんて言うてないで!!」
関西弁でまくしたてられて
もうびっくりするやら、恥ずかしいやら(; 😉
じつは、このお客様
お薬を飲みたかったんですね。
そんなこともおもんばからず、
「自分なら冷たいお水が飲みたいから」
という感覚でサービスをしていた私。
言ってみればその時の私は
親切の押し売りをしていたのですね(涙)
キャビンに響き渡るような声で叱られて
私はとても落ち込みました。
先輩の一言で
「気の利かない自分に接客業は向いていない」
そんなところまで思い詰め(意外とクヨクヨするタイプ)
すっかり肩を落としていた私に
一緒にフライトしていた先輩が
「どうしたの?」と声をかけてくれました。
事情を話すと、一言。
「へ~、でも、良かったじゃん」
「・・・・・え?!良かった?!」
次はいじめか??と一瞬思いましたが(^▽^;)
そうではありませんでした。
「お客さんが教えてくれたんだから
次から気をつけたらいいんだよ」
当たり前のことのようですが
その時の私には「晴天の霹靂」。
すごい気づきをいただいたのです!!
「そうか、落ち込んでる場合ではなかった。
次から変えればいいんだ!」
その気づきを得て、
次のフライトから私は気を取り直し
ちょっと工夫してみることにしました。そして、
「お水ください」
と言われたら、必ず聞いてみることにしたのです。
「お客様、お薬お飲みになりますか?」
そうすると、ほとんどの方がお薬でした。
そして、もう一工夫。
「お薬でしたら、水をお湯で割って
ぬるま湯もお作りできますが、いかがですか?」
そうしたら、あらびっくり!
予想以上に、ものすご~く喜んでいただけたのです💕
「え、そんなことまで頼めるの?」と。
それ以来、ぬるま湯を出したお客様からは
キャビンで目が合うとニコニコしてもらえたり
手を振ってくれたり。
なんと帰り際、
出口のところで握手を求められたことも!!
「あなたのお蔭で今日は薬がおいしかった~!」と(^^)
片や怒鳴られる
片や握手を求められる
この違いは何だろう?と。
少し自分の常識を疑ってみるだけで
少し見る角度を変えるだけで
予想以上に人に喜んでもらえることがある。
それ以来、私は接客の虜になりました。
こんなことって生きていると沢山あります。
サービス業に限らず、
様々な価値観の人が集まる職場でも
活かせる感覚なのかも知れませんね!
Why don’t you enjoy difference from others?