~パワハラの二次被害~Secondary damage caused by power harassment

こんにちは。

ひとりひとりの個性やカラーを大切に
自分らしく輝く人を応援する
接客コミュニケーションコン サルタントの岩村良恵です(^^)

お盆もいよいよ終盤ですね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

私は今日、家族でお墓参りに行ってきました。
線香をお供えして手を合わせていると
亡くなった祖父母や親戚の叔父、叔母たちのことを
はっきりと思い出すことができます。

そして改めて、自分が幼い頃
沢山の大人たちがつくってくれた
温かい環境があったからこそ
今の自分があるんだなあ、と。

今年のお盆はなぜかそんな思いも格別でした。

社会人になってからは、家族や親戚だけでなく
職場の先輩や上司にもたくさんのことを学びました。
ときには優しく、ときには厳しく指導いただいたなあ。

改めて、関わってくださった皆さんに感謝✨

さて、そんなことを思いながら今日は
先週登壇したハラスメント研修を通して
感じたことなどをお話したいと思います。

ハラスメントの種類は増すばかり…

一昔前までは

「セクハラ」

くらいしか耳にしませんでしたが
最近では、セクハラ、パワハラ、モラハラ・・・と
世の中はハラスメントのオンパレードですね💦


とくに「パワーハラスメント」という言葉は
もともと英語にはない概念で
日本の企業が生んだ造語だというお話も聞きます。

歴史的に上下関係の概念が根強い日本ならではの
ハラスメントなのかも知れません。

2015年に電通の新人社員だった24歳の女性が
過労の末、自らの命を絶ってしまった悲しい事件。

あれから職場でのパワハラが一気に注目される
ようになったではないでしょうか。

業界や職種が変わると職場の雰囲気や常識も
大きく異なります。
考えられないような過重労働が当たり前
になっている職場は今も珍しくありません。

ただ、大事なのは単に残業が多いことではなく

残業が多くて辛いことを言えない雰囲気であること

の方なのではないかな、と思ったりするのです。


上記以外にも、最近はいろいろなハラスメントがあります。
たとえば、

ジェンハラ(ジェンダーハラスメント):
 性別による決めつけからくる言動による嫌がらせのこと。
 「男のくせに~」「女なんだから~」などの表現を伴うことが多い。

アルハラ(アルコールハラスメント):
 お酒がらみの嫌がらせ。
 「オレの酒が飲めんのか!」と飲酒を強要する行為や
 お酒に弱い人に配慮を欠く言動をするなど。酔って絡むなども含む。


スメハラ(スメルハラスメント):
 体臭や口臭、たばこ臭などで相手を不快にさせる行為。
 最近では香水や強すぎる柔軟剤の臭いなどが問題視されることも。
 なかなか指摘しづらいだけに、本人に自覚がない場合が多い。

などなど。
これ以外にも枚挙にいとまがありません!

え?!これもハラスメント??
と思うようなものも登場してきています。

最近びっくりしたのは「フキハラ」

何だと思いますか?

これ

不機嫌ハラスメント だそうです(^▽^;)

定義としては

「周囲の人に理由も説明せず不機嫌な態度を取って威圧すること」

なのだそう。

たしかに、上司が訳もなく、あからさまに不機嫌だと
部下は用があっても話しかけられなかったり
ひどいときは委縮して仕事も手に着かない…
ということも起きてしまうのかも。

心当たりの方はいらっしゃいますか?



じつは私もその昔、

オフィス勤務をしていた頃には
パソコンに向かって集中していると
向いの席に座っている男性から

「また眉間にシワが寄ってて、顔が怖いよ!」

とよく指摘されたものでした(^▽^;)

無意識の不機嫌そうな顔。
気をつけなきゃですね💦

ハラスメントで悩んでいる人は
年々増えている傾向にあります。

そして、同じキツイ一言でも
その受け止め方や、発散の仕方次第は人それぞれ。

「課長、あの言い方はないよね。
 もうほんと、ストレスだわ~!」

と、仲間にグチを言えるうちは、もしかすると
まだ軽傷なのかもしれません。

もっとも深刻なのは、一見大丈夫そうに見える人

真面目で我慢強く、責任感の強い人

そんな人は要注意です。

上司から理不尽なことを言われても我慢したり
ついつい相手よりも、自分を責めてしまう傾向が。

そうなると、愚痴も言えず、文句も言えず
ひとりで悩んでしまいがち。

ぜひ、抱えこまずに職場や周りにいる
心許せる人にちょっと相談してみる勇気を
もって欲しいな、と。

そして、そんな人が相談しやすい環境を
作っていただけたらな、と思います。

ハラスメントの被害者は部下だけじゃなく・・・

そして昨今、
職場で新たな問題が起きているようです。

なんと近頃、

「叱れない上司」

が増えているようです。

私も研修でお邪魔する企業様で

「部下にどこまで言ってよいかわからない」

と頭を悩ませている方によくお会いします。

その理由は様々ですが、どうやら

「ハラスメントと言われるのが怖くて部下に強く言えない」

ということのようです。(あくまでも岩村調べ)

「逆パワハラ」

という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは「パワハラ」を部下が上司に対して行うケースのこと。

具体的には

部下の上司や社長に対する暴力・暴言、
業務上の指示を無視するとか
執拗に反論するような行為がその典型例です。

最近はインターネットの時代。
SNSなどを使って部下が、事実に反して上司を誹謗中傷する
という質の悪い事例も増えています。

こうなると、上司だって心をもつ人間です。
恐ろしくて部下に厳しい指導などできなくなってしまいますね。

学校の先生がモンスターペアレンツを恐れて
生徒に厳しく叱ることができない
という現象と似ているような、、、

職場で上司が部下に正しい指導をすることが
できなくなってしまう。

由々しき事態だと感じます。

風通しのよい職場こそが窮地を救う

では、どうしたらよいのか?

もちろん簡単ではないですね。

事が起きてしまってからはもう

・誹謗中傷➡法に訴える
・メンタル不調➡専門家の力を借りる
・職場にいづらくなる➡異動などの手段をとる

などの対処をするしかありません。

でも、やはり本当はそういった対処療法ではなく
もっと根本的なところでみんなが意識を変えなければ
決して解決しない問題です。

それにはやはり、


お互いが信頼できる存在となること


しかないのかな、と思っています。
だから、

やはり大事なのは
日頃からの何気ないコミュニケーション

そして、

価値観の異なる相手を理解しようとする姿勢

賛同したり、共感したりする必要は必ずしもなくて
ただただ、
自分とは違う相手を

「認める」「理解する」「知ろうとする」

そんなニュートラルな視点を持った人が増えれば
世の中のハラスメントは少しずつ減っていくのでは
と思うのです。

そんな私自身も、偏見がないかといえば
そんなことはありません!

きっと沢山の思い込みや固定観念を持ってます💦

だからこそ、これからも努力をしていきたい。

たくさんの違う価値観の人と接することや
たくさんの違う文化の人を見て聞いて知って
いろんな考えをウェルカムできる人間になりたいな~
と思います(^^)

一緒にがんばっていきませんか?

ハラスメントのない世の中へ!!

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