~なぜ真意が伝わらないのか~
Why we are not truly understood?
こんにちは。
ひとりひとりの個性やカラーを大切に
自分らしく輝く人を応援する
接客コミュニケーション コンサルタントの岩村良恵です(^^)
今日は論理的にわかりやすく伝える
文章の書き方についての研修でした。
私たちは普段、日常生活や仕事上で
様々なコミュニケーションをしますが
なぜか
「そういうつもりで言ったわけではないのに・・・」
「ちゃんと伝えたはずなのになんで????」
と思うことがありませんか?
今日はどうして自分の真意が
相手に上手く伝わらないのか
どうすれば上手く伝わるのか
についてお話したいと思います(^^)
「伝える」と「伝わる」は違う
私は以前、10年ほど自動車部品のメーカーさんで
通訳をしていたことがあります。
(作業着を着て、ヘルメット被って頑張ってました!)
その時に強く感じたことが2つあります。
それは
「日本語ってすごく曖昧だな~」
ということ。そして
「日本語って、解釈を相手に委ねる言語だな~」
ということです。
例えば、アメリカ人のクライアントと
日本人エンジニアの間に立って通訳していたとき。
クライアントがものすごく無理な納期を提示してきました。
それに対して日本人エンジニアがこう答えたのです。
「あ~、それはちょっと難しいですね・・・」
日本人ならこの言葉、どう捉えるでしょうか?
おそらく
ちょっと難しい=80%以上 不可能
と解釈するのではないでしょうか?
(私はそう捉えました)
でも、英語でそのまま訳したら
” I am afraid it is a little difficult.”
このままだと、アメリカ人のクライアントは
「あ、ちょっと難しいけど頑張ってくれるのかな?」
と甘い期待を抱いてしまうかもしれません💦
日本人エンジニアの
「察してね~♬」
という期待は大きく裏切られるわけです。
なので、
通訳者の私はいつも次のように補足していました。
「 “It is a little difficult.” とは言っていますが
日本人的には この表現、“ほぼ不可能”という意味かと推測します。
再度ご確認いただけますか?」
つまり、日本語は「曖昧」なのです。
たとえば、自分に都合の悪いことや
相手に負荷をかけるような場合に
/
曖昧に伝えて、相手に解釈を委ねる
\
という必殺技を使うことがあります。
心当たりはありませんか?
でも、ビジネス上でこれをやってしまうと
大きな誤解や誤認を生んでしまうリスクも。
ある意味、ビジネスコミュニケーションにおいては
オブラートに包んだ表現をするより
アメリカ人的な「端的」で「率直」な表現が
必要な場面が多いのかもしれません。
信じて伝える
「わかって!」
という期待を込めて曖昧に伝えると
自分の真意とは裏腹な意図が相手に届いてしまうことがある
と言うお話をしました。
でも、一方であまり率直に伝えると
かえって相手を傷つけ、関係性を壊してしまうのでは?
と不安になる方もいるかも知れません。
だからこそ、私は思うのです。
真意を伝えることは大切。
ただし、その真意をどう伝えるか
が肝なのではないかと。
つまり
What(何を言うか)よりHow(どう伝えるか)
が大事だと思っています。
そのために必要なポイントは2つあると思っています。
①伝え方に誠意を持たせる
②相手のメリットに言及する
例えば、相手との約束を守れなくなったとき。
あなたならどんなふうに伝えますか?
「ごめ~ん、先約があったのをうっかり忘れてて・・・」
と正直に謝る。
もちろんそれも良いと思います。
でも、
もしかすると、
せっかく予定を空けておいた相手には
若干の消化不良が残るかも。
そんなときに、
「貴重な時間を確保してもらったのに本当にごめんなさい。
次はあなたの会社の近くまで伺うので埋め合わせをさせてください!」
そんな風に相手がちょっとだけ嬉しくなるような一言を
こちらから伝えれば、相手はきっと
「私は大事に思ってもらえてる」
と感じてくれるのではないでしょうか?
迷惑をかけるのはお互い様。
だからこそ、本当に相手を大切に思っている
という事実を率直に言葉で届けてみる。
そんな風にお互い思いやり合う場面が
たくさん共有できる事こそが
人間関係を育てていくのかな~
と思ったりしています(^^)
/
誠意をもって伝えれば、相手はきっとわかってくれる。
\
ベタなようですが、この「信じる」という
思いこそがコミュニケーションのベースではないかな
と最近よく思うのです。
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