~叱ると怒るのちがい~
Difference between scolding and getting angry.
こんにちは。
ひとりひとりの個性やカラーを大切に
自分らしく輝く人を応援する
接客コミュニケーション コンサルタントの岩村良恵です(^^)
今日も自治体様向けの研修でした。
テーマは「活気ある職場づくり」
入職20年目以上の皆様に
これまでのキャリアを振り返りつつ
ご自分の強みや弱みを深堀していただきながら
現在の職場での立ち位置や役割を把握して
将来ビジョンを描いていただく✨✨
という壮大な内容を3時間半で!!
(魂込めてがんばりました!!)
叱るは愛情 怒るは感情
部下・後輩育成の講義の中で
「褒める・指導する」というお話を改めて。
職場で部下や後輩を「指導する」という場面は
多々ありますが、もっともハードルが高いのが
「叱る」という行為ではないでしょうか。
難しいですよね~~💦
分かります。
できれば、叱りたくないですよね~。
人の心理として、大半の人が
「叱る」→ 「煙たがられる」 → 「嫌われる」
という図式があるようです。
(わかります!!)
私もその昔は、職場で
何度言っても遅刻してくる部下や
同じ説明を何度もさせる後輩に
モヤモヤすることがありました(^▽^;)
でも、「うるさい人」と思われるのが嫌で
ついつい見逃してしまったり
胡麻化してしまったことが、あなたもないでしょうか?
ただ、これをやってしまうと
後輩が育たないばかりか、
職場の秩序も保てなかったり
ひいては、自分の時間も奪われてしまうことに
つながる恐れがありますね。
「人を育てる」
ということは職場でも家庭でも
つねに問題となりますが、コツがあります(^^)
ポイントは「叱る」と「怒る」の違いを
ハッキリ認識すること。
「叱る」= 相手の成長を願った愛情あふれる行為
「怒る」= 自分の感情をただ吐き出している行為
じつは似て見えて全然ちがいます!
ここを混同するから変なことになります。
職場での会話をみてみましょう。
【会話の例】
後輩「すみません、また遅刻しちゃいました~」(👈常習犯)
いつも遅刻してくるこの後輩に対して
次の3人の先輩の言葉を比べてみましょう!
A先輩「は?お前、また遅刻?何回言ったらわかるの?」
B先輩「お前ってホント、時間にルーズだよな。
そんなんじゃ、仕事任せられねえわ!」
C先輩「今日も10分遅刻しちゃったね。体調でも崩してる?
このままだと他のメンバーにも良い影響がないので
何とか改善してほしいと思っています。
時間の管理とか、手伝えることあるかな?」
さあ、あなたはどのタイプ?
叱るは「攻撃」ではない
まずA先輩。
たしかにこう言いたくなる気持ち
わからないでもないですが、でも
「何回言ったらわかるの?」というセリフは不適切。
というより、あまり意味がありません。
正直これ、回数は聞いてないですよね(^^;)
「あと5回、言ってもらえますか?」
と返されても困りますし(;’∀’)
そして、このセリフには、
「あなたは何度いってもできない無能な人です」
という裏メッセージが込められており
それが相手に伝わると人格否定の可能性も・・・。
一方、B先輩は?というと。
「お前って・・・」と始まっていますね。
相手が主語になっているので、
“You メッセージ” なんて言われます。
そして、あら不思議!
相手を主語にするだけで、一気に
非難・攻撃するような響きになるんです。
夫婦間でもありませんか?
妻が夫に、
「あなたって、ほんとにだらしない人よね」
なんて言おうものなら、夫は無条件でカチンとくる💢
図星であれば、なおのこと(;’∀’)
人間は、(実態がどうであろうと)
自分が直接攻撃されると思うと
反射的に防御態勢に入るもの。
(これは、動物のサガです💦)
すると、
自分でも正直「悪いな・・・」と思っていても
素直に受け取れなくなってしまう。
だから、”You” ではなく ”I“
自分を主語にした“I メッセージ”
に言い換えてみると効果的。
C先輩、会話の中で
「何とか改善してほしいと思っています。」
ときっぱり自分の想いを伝えています。
これがいいのです!!!
「あなたが悪い」ではなく「私は困っている」
のメッセージに切り替えるのです。
そして、正しい行動を示して行動を改めるよう
信じて支援し、励ましていく。
叱る理由もしっかり伝えましょう。
C先輩、そこもできてますよね!
育成は時間がかかります
相手に期待していると伝えるともっと吉です♬
叱るの目的は「相手の行動変容を促す」こと。
ぜひ、感情を吐き出すのではなく
冷静な態度で、かつ毅然と指導しましょう。
アフターフォローも忘れずに!
その後、常習犯の後輩が定刻に出社したら
「よしよし、いいね。その調子!」
と見守り、承認してみてください。
きっと少しずつ、改善してくれるのではないでしょうか。
でも、元常習犯ですもの、
もちろんまた遅刻することもあるでしょう( ´艸`)
そんなときは、また
しっかり時間を取って叱って話し合う。
部下育成は時間がかかります。
子育てと同じ。年輪を重ねるように
少しずつ進んでいきましょう!
Trustful relationship is not built in one day!!
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